sakanantanのブログ

カフェを開きたい、日常で感じること、コーヒーの知識などを思いつくがままに書いていきます

秘密の場所

よく行くタリーズがある。

入ってすぐ右手にカウンターがあり、左手にはかなり広い禁煙席がある。禁煙席をずっと奥のほうへ歩いていくと、突き当りにガラス戸で囲まれたちっちゃな喫煙席があるのだが、そこが本当に居心地がいい。

多分仕事の休憩時間に使ってるっていうのもあるんだろうけど、何度行っても飽きることがない。

薄暗くて、静かなジャズが流れていて、椅子に座っていると自然と力が抜けてリラックスできるし、大体お昼時以外の時間帯に行くからそんなに混んでいない。

店員さんの何人かは多分もう僕の顔を覚えていてくれて、「いつもご利用ありがとうございます」と言ってくれるのだが、僕としては誰にも知られたくない自分だけの秘密の場所として利用しているので、正直どんな顔をしていいのか解らなくなくなってしまう。勿論他にもお客さんはいるし、当然自分だけの場所っていうわけでもないのだけど、何となく、秘密の場所に来ていることを知られくなかった・・・みたいな気分になる。

 僕は大抵タリーズに行くとカフェラテを頼む。あの上に乗っかってるクリーム状の泡が好きだからだ。どうしてあんな風に泡立つのかいつも不思議に思って飲んでいるのだが、カップにへばりついて取れなくなってしまうのだけが残念だ。

 

同じ秘密の場所という理由で、神保町にあるトロワバグという喫茶店が好きだ。そこは店自体が地下にあってわかりにくく、階段を下りていると少し不安を感じるのだが、店内は信じられないくらい居心地がよい空間になっている。

神保町はカフェが腐るほどあるから、それまでは何となく適当なお店に入っていたんだけど、トロワバグを知ってからは神保町に来るとまず真っ先にこのお店が思い浮かぶようになった。

トロワバグに行くと、椅子やティーカップの小ささに目が行く。その小ささが、かえって穏やかさと温かみを感じさせる。店内はとても落ち着いていて、気品があって、店員さんもとても優しい。

お会計を済ませるとき、店員さんが笑顔で挨拶してくれるのだけど、こちらも自然と笑顔になってしまう。このお店に満足したことをどうしても伝えたくなってしまうからだ。

こういう自分だけの場所みたいなのを発見するとつい嬉しくなってしまうっていうのもあるんだと思う。東京にいると、あまり落ち着いてゆっくりできるような場所が見当たらないから。